Spectre Divide、シャドウをテーマにしたFPSが6カ月でサービス終了

『Spectre Divide』とその開発元であるMountaintop Studiosは、パフォーマンス目標を達成できず持続可能な収益を生み出せなかったため、サービスを終了します。Nate Mitchell CEOの公式声明とこの決断の背景にある理由をご覧ください。

『Spectre Divide』は30日以内にサービスを終了

期待外れに終わったシーズン1とコンソール版ローンチの結果

タクティカルシューティングゲーム『Spectre Divide』は、ローンチからわずか6ヶ月で、初となるシーズン1とコンソール版のリリースが振るわなかったことを受けて、サービスを終了します。このニュースは3月13日、ゲームの公式Twitterアカウントによってファンに共有されました。

Mountaintop StudiosのNate Mitchell CEOは次のように説明しています。「『Spectre Divide』シーズン1：フラッシュポイントをローンチしてから2週間が経過しました。コミュニティの熱意には心から感謝していますが、その反応は開発を継続するために必要な要件を満たすものではありませんでした。」

初期の指標では、全プラットフォームで40万人のプレイヤーと1万人の同時接続ユーザーを記録するなど、有望な数字が見られました。しかし、プレイヤーの定着率と収益化は持続可能な水準に達しませんでした。

The Verge誌は以前、2024年12月に、Mountaintop Studiosがシーズン1アップデートを苦戦する本作を立て直す最後の試みと見なしていたと報じていました。Lee Hornゲームディレクターは、ローンチ時のサーバー問題が、特にプレイヤーの定着に深刻な打撃を与えたと指摘しました。

スタジオは新規購入を直ちに停止し、シーズン1の取引については返金を行う予定で、詳細は後日発表されます。

3000万ドルの資金調達にも関わらず迎えた終焉

今回のサービス終了は、Mountaintop Studiosが2024年にAnthos CapitalやA16Z GAMESといった著名な投資家から3000万ドルの資金調達に成功していたことから、多くの関係者を驚かせています。

Mitchell CEOは次のように述べています。「私たちは、パブリッシャーの探求、追加資金の調達、買収の機会など、あらゆる可能な解決策を模索しました。しかし、現在の業界環境では継続は不可能でした。」

CEOは自身たちの野心的なビジョンを振り返りました。「私たちは、既存のジャンルの中で、新しいメカニクス、特徴的なアート、そしてゲーム界のレジェンドたちとのコラボレーションを通じて革新を起こすことを目指しました。当初から課題は理解していましたが、何か特別なものを創造したいという情熱が私たちを前進させたのです。」

『Spectre Divide』は現在、競争の激しいゲーム市場において、『Multiversus』や『Babylon's Fall』のような他の終了したライブサービス型タイトルに名を連ねることとなりました。

Mountaintop Studiosの活動終了

Mitchell CEOは、PC版ローンチ後に全ての財務的リソースが尽きたため、Mountaintop Studiosが今週末までに閉鎖されることを確認しました。

Mitchell CEOは、「私たちはできる限り事業存続期間を延ばしました」と述べた上で、「しかし、追加資金なしでは、スタジオを閉鎖する以外に選択肢はありません」と続けました。