PCゲーマー、コンソール向け検閲版『Ready or Not』を批判

Ready or Notを開発するVOID Interactiveは、今後のコンソール版リリースに合わせて変更を加えた後、Steamでの否定的なレビューが相次いでいる。

Steamでの公式声明で、VOIDは7月15日のコンソールリリースに向けて、暴力表現、グロテスクな描写、ヌード、未成年に関わる描写の調整が必要だったと説明。技術的問題を引き起こす可能性のある別ビルドの維持を避けるため、PC版の一部要素も更新された。

開発者は「移植プロセスにおいて、ゲームの核心的雰囲気を保ちつつ、プラットフォームパートナーにより義務付けられた変更に厳密に限定している」と保証。「懸念する理由はない」と述べた。

「コンソール版のレーティング（ESRB M、PEGI 18、USK 18）は変更ないが、プラットフォーム固有のコンテンツ要件により、一部変更がPC版にも反映される」と明かした。

スタジオは、単純なテクスチャ差し替えではPC版の維持が可能だったものの、キャラクターモデルの変更など、より複雑な変更はバージョン間で非現実的だと説明。

主な変更点は、死亡後の四肢切断制限（戦闘中の描写は維持）、拷問/ヌード描写の削減、児童の痙攣アニメーションを抑制された無意識状態への置き換えを含む。

「多くのプレイヤーは、これらコンソール対応に必要な変更を告げられなければ気付かないだろう」とVOIDは透明性を強調。「主に証拠品/ヌード要素に影響し、PC版ゲームプレイへのテクスチャ影響はない」と述べた。

この変更はPCコミュニティの一部から反発を招いている。

「検閲版の購入は避けるべき」とあるレビュアーは主張。「VOIDはPCプレイヤーの支援を利用し、コンソール市場参入のためにゲームのビジョンを損なった」。

「検閲は許し難い！」と別のレビュアーは抗議。「成人向けコンテンツの改変に正当性はない。この安直な手法は、本来の18+体験を購入した消費者への背信だ！」

Steamの総合評価は「非常に好評」を維持するものの、論争後の最近の評価は「賛否両論」に低下。VOIDは現時点で批判に公に応じていない。IGNはコメントを求め問い合わせ中。

これは本作初の論争ではない——2022年にはパルス銃撃事件の周年日に発売されたナイトクラブ射撃レベルをめぐる商標権問題で一時配信停止となっていた。

VOIDは学校銃撃シナリオの計画発表直後にパブリッシャーのTeam17との関係を断絶している。